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建設技術研究開発助成

研究成果

平成24年度建設技術研究開発助成採択案件

 

No. 研究開発課題 研究代表者 所属 研究概要
1 大地震における橋台背面アプローチ部の通行リスクに関する研究 梶田 幸秀 九州大学 (独)防災科学技術研究所が公開している地震ハザードステーションにより,対象地域の地震の発生確率を知ることが出来る.しかし,地震により発生する具体的な被害の発生確率までは言及されていない.そこで,本研究では,河川をまたぐ橋梁など,橋台背面アプローチ部における地震直後の車両通行可能性について明らかにすることを目的とし,福岡市において,固有周期0.6 秒の橋梁では,時速40km 以下の速度制限を受ける確率が今後30 年で4%程度であることを明らかにした. PDF
2 コンクリートのアルカリシリカ反応の促進試験方法に関する研究 佐川 康貴 九州大学 本研究では,コンクリート構造物のアルカリシリカ反応(ASR)の抑制対策方法について検討するため,遅延膨張性のASR を生じる骨材を対象に各種の促進試験法を行った。その結果,隠微晶質石英を含む泥質片岩のASR 反応性は,国内における現行の試験法である化学法およびモルタルバー法では適切に評価することが出来ないこと等を明らかにした。 PDF
3 汎用建設資材を用いた維持修繕が容易で安全・安心なバリアフリー歩道の実用化に向けた研究開発 高尾 忠志 九州大学 今日普及している視覚障碍者ブロックには、バリアフリーの視点から課題が残っている。筆者等は、舗装面の輝度比と粗度を調整することで、全盲者、弱視者、車いす利用者に優しい新しいタイプのバリアフリー歩道のデザインを考案し、その有効性を実際に施工された歩道で検証した。その結果、初期の目的は概ね達成されていることが確認され、さらなる改良点も明らかにすることができた。 PDF
4 橋梁に用いる制震デバイスのモデル化および設置方向に関する研究 崔 準祜 九州大学 本研究では,制震デバイスの降伏荷重や剛性などをパラメータとした橋梁全体系動的解析を実施し,制震デバイスの性能上のばらつきが橋梁の地震時応答にどのような影響を及ぼすかについて検討を行った。また,制震デバイスを斜め方向に設置した橋梁を対象に単独加震と2 方向同時加震を行い,入力地震動の加震方法について検討を行った。 PDF
5 高機能性材料であるCFRP 材によるRC 構造物の高品質な維持修繕技術の研究開発 山口 浩平 九州大学 RC 部材のハンチ部は多量の鉄筋があり削孔して補強筋を定着できない,補強筋をハンチ形状に合わせて折り曲げて定着する必要があり,鉄筋ではなく成形自由なCFRP 材による補強がより有用となる.そこで,ハンチ部を想定したCFRP 材-PCM-コンクリートの補強部界面の定着メカニズムを明らかにして,CFRP 材によるRC 構造物の高品質な維持修繕技術について実験的に検討した. PDF
6 九州における液状化リスクマップの構築に関する研究 笠間 清伸 九州大学 本研究では,液状化に起因する地盤沈下に着目し,地盤物性のばらつきを考慮できる地盤の液状化被害率曲線を提案した.さらに,提案した液状化被害率曲線および九州地盤情報共有データベースをもとに,福岡市を対象とした液状化ハザードならびにリスクマップを構築した.得られた液状化ハザードマップと液状化リスクマックを用いて,液状化リスクの高い地域の特定が可能となった. PDF
7 耐久性評価に基づいた低炭素型社会における
建設材料としてのジオポリマーの適用性に関する研究
合田 寛基 九州工業大学 低炭素型社会における新たな建設材料として期待されるジオポリマーに着目し,フライアッシュならびに高炉スラグ微粉末を添加し,養生方法を変化させた場合の強度特性と耐久性評価をもとに,建設材料としての適用性について検討した。圧縮・曲げ特性ならびにASR 試験をもとに,セメントコンクリートの代替材料としての適用性ならびに,酸性度の高い特殊環境下における耐久性について評価を行った。 PDF
8 表面含浸工法を適用したコンクリートの簡易的性能評価手法に関する研究 櫨原 弘貴 福岡大学 コンクリート表層部の品質を改善し,耐久性向上を図るけい酸塩系表面含浸材の利用に関する検討が進められている.しかし,この材料は無色透明であり,コンクリート同様のC-S-H 結晶を空隙中に生成するため,塗布後の施工評価や効果確認を行うことが困難である.現場で簡便かつ合理的な方法で性能確認を行える可能性のある試験方法を用いて,けい酸塩系表面含浸材の効果確認を検討した. PDF
9 再生骨材L 種を用いた低環境負荷で高品質な再生コンクリートの製造に関する研究 河本 裕行 福岡建設専門学校 2軸強制練ミキサのコンクリート練混ぜ時に、再生骨材に能動的に「すりもみ効果」が発生することによる骨材の品質改善に期待し、練混ぜ時間をパラメータに実験を行った。その結果、破砕された付着モルタルによるコンクリートへの悪影響は見られず、骨材の性状が改善される結果が見られた。また、強度および中性化・乾燥収縮試験においても、処理時間が長いほど良好な結果となった。 PDF
10 リサイクル骨材を使用したエコ高密度コンクリートに関する研究 近田 孝夫 (株)麻生 従来から高密度コンクリートは、放射線の遮蔽効果が高いことが知られており、遮蔽目的の部材に使用されるケースが多かった。しかし、これまでの高密度コンクリートは、骨材として極めて高価な鉄鉱石や砂鉄を用いるなど、高コストになることが適用障壁の一つであった。本研究では、リサイクル骨材を利用したエコでかつ低コストの高密度コンクリートの開発を目的に、その基本物性と放射線遮蔽性能を明らかにした。 PDF
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