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建設技術研究開発助成

研究成果

平成25年度建設技術研究開発助成採択案件

 

No. 研究開発課題 研究代表者 所属 研究概要
1 盛土法面の締固め品質の向上と施工・維持管理技術の効率化に関する研究 石藏 良平 九州大学 本研究では、盛土法面の締固め品質が、盛土全体としての浸透特性に与える影響を把握するため、浸透模型実験を実施し、盛土法面を適切に締固めることの重要性を明らかにした。また、盛土法面の合理的な施工管理方法として、改良型FWD装置を試験盛土に適用し、締固め度とFWD係数との関係から、盛土法面の健全性を管理する新たな方法を提案した。 PDF
2 フライアッシュコンクリートの塩化物イオン拡散係数~種々の試験法により得られる拡散係数の対比を考える~ 佐川 康貴 九州大学 フライアッシュおよびフライアッシュをべ一スとしたポゾラン材料を用いたコンクリートの塩化物イオン拡散係数を実験的に求め,比較および考察を行った。その結果,本研究の範囲内では,実効拡散係数(定常法)の比フライアッシュを用いた場合には(普通ボルトランドセメントのみの配合に対する比)0.65~0.60,比較用ポゾランを用いた場合には0.50~0.60となった。また,水結合材比40%では50%の場合の約2分の1となった。 さらに,実効拡散係数から推定した見掛けの拡散係数は,土木学会式により算定される値とほぼ一致することが明らかとなった。 PDF
3 都市流出抑制のための地域再生材を用いた保水浸透性土壌改良手法の開発 佐藤 辰郎 九州大学 比較的安価で地域で調達可能な竹炭を土壌に混入した場合に,どの程度浸透能が向上するかを評価した。竹炭の混合率を0%から30%まで4 段階に変化させたマサ土土壌について定水位透水試験を行い,Green-Ampt モデルを仮定して土壌の浸透特性(飽和透水係数,サクション)を求めた。竹炭混合率が10%増加する毎に飽和透水係数はおよそ2 倍になり,30%まで混合すると無混合の場合と比較してワンオーダー飽和透水係数が増加した。 PDF
4 待ち受け式擁壁に作用する崩壊土砂の衝撃荷重評価ならびに推定手法に関する研究 玉井 宏樹 九州大学 2013 年10 月に発生した伊豆大島に代表されるように,近年,我が国では土砂災害が頻発している。土砂に対する防護構造物の中には,急崖斜面沿線の道路や住宅地に設置される待ち受け式防護擁壁があり, 現行設計では土砂の堆積や衝突による影響が考慮されているが,その設計荷重の導出過程には不確定要素があり,土砂の含水状態などが設計荷重に反映されているとは言い難い。そこで,本研究では,防護構造物への土砂の荷重特性を評価するために,まず,模型実験により斜面勾配,含水状態が土砂の流動特性ならびに衝撃荷重へ及ぼす影響を把握した。さらに,土砂の流動・衝突解析への拡張個別要素法(以後,EDEM と称す)の適用について基礎的検討を行った。 PDF
5 腐食劣化した鋼Ⅰ桁橋の残存耐荷力評価とCFRPによる補修・補強に関する研究 安 鎭熙 九州大学 鋼I桁橋の支承部において,局部的な高湿度化,土砂・雨水の堆積,および排水型伸縮継手部における凍結防止剤の浸透による腐食事例が多く報告されている.しかし,この損傷に対する維持管理技術は確立されていない.本研究では支承部に腐食を有する鋼I桁橋のCFRPを用いた修繕方法を提案した.この方法を支承近傍に局部腐食を有する鋼I桁橋に適用し,修繕方法の適用性と有効性について評価した.また,支承の残存支持力評価と,鋼I桁橋の破壊モードを明確にするために,腐食損傷を有する鋼I桁橋のモデルに有限要素解析を行った. PDF
6 ハーフPCaコンクリートの圧縮部材におけるコンファインド効果を考慮した断面構成に関する研究 陶山 裕樹 北九州市立大学 本研究では、ハーフPCa コンクリートを模した無筋モルタル供試体を用いて中心圧縮実験を行い、軸圧縮特性を検討した。結果、シェルをW/OPC 0.35、0.55、0.68 のモルタル、コアをW/OPC 0.55のモルタルとした供試体の最大耐力は、累加強度式による計算値より高くなった。この最大耐力の増加は、軸剛性の増加を伴い、シェルとコアの最大応力時のひずみが同程度のときに生じた。 PDF
7 火山灰を活性フィラーとするジオポリマーの実用化に関する研究 添田 政司 福岡大学 新燃岳火山灰および桜島火山灰を活性フィラーに用いたジオポリマーモルタルを作製し,加熱養生における保持時間が曲げ強度および圧縮強度に及ぼす影響について検討した。また,材齢56 日までの強度変化に及ぼす養生条件の影響について検討した。さらに,水中養生時における固化体からの溶出元素の濃度に及ぼす保持時間の影響について調べた。 PDF
8 省資源型軽量骨材の実用化に関する研究 松尾 栄治 九州産業大学 粘土を焼成して作製した軽量骨材は資源的な観点から環境負荷低減型骨材として期待でき,特にインドネシアでは良質な骨材が生産されている。本研究では,この軽量骨材に着目して簡易的にモルタルで物性評価することを目的に,種々の実験的検討を行った。その結果,本骨材は軽量性が大きいわりには耐久性に優れており,実用性への期待が高いことがわかった。 PDF
9 低環境負荷な鋼コンクリート合成部材を用いた耐震補強に関する実験的研究 鹿島 政重 福岡建設専門学校 再生粗骨材L を構造部材に適用させることを目的として、コンクリート充填鋼管部材の中心圧縮実験を行った。再生コンクリートを鋼管に充填することで、一般的に弱点と考えられる強度・剛性を鋼材に期待し、耐久性は、被覆鋼管が外的因子から遮断させる効果を発揮させる。その結果、普通コンクリートと同等の耐力を発揮し、剛性も改善された。 PDF
10 高含水比粘性土の粒状固化処理に適した中性改良剤の開発に関する研究 藤 浩史 (株)ワールド・リンク 高含水比粘性土を粒状固化処理によって地盤材料として活用するための研究を行った。独自に開発した中性改良剤は粒状化に効果的であることが明らかにされた。第3 種建設発生土程度に改良した場合,締固めによって団粒は破壊されるため,透水性は低く,強度定数は内部摩擦角が6°程度以下,粘着力が15~25kN/m2 程度であることが明らかになった。 PDF
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