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テーマ |
所属 |
代表者 |
概要 |
1 |
表面含浸材の特性に着目した硫酸劣化に対する補修技術の開発 |
福岡大学 |
櫨原 弘貴 |
耐硫酸に優れるガラスの特性に着目し,粘度を増加させた水ガラスをコンクリート表面に塗装し,固化させることで硫酸環境下でのコンクリート保護材としての適用性を評価した.その結果,保護材中のシリカまたは金属塩の濃度を増加させたものを,120℃で加熱することで保護材の耐硫酸性が向上することが分かった。 |
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2 |
劣化したコンクリート部材の数値解析モデリング高度化を目的とした腐食鉄筋周辺に作用する膨張圧推定に関する研究 |
九州大学 |
玉井 宏樹 |
本研究では、鉄筋腐食によるRC構造物の力学性能低下を統一的に解ける高度な数値解析モデリングならびにその手法を構築することを最終目標とし、その第一段階として、鉄筋の腐食率と周辺コンクリートに作用する膨張圧の関係を実験・解析を組み合わせて評価することを試みた。また、得られた腐食程度と膨張圧の関係を用いて、ひび割れが発生する時点における腐食率の推定を行った。 |
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3 |
既設道路橋の耐震補強事例調査および合理的補強手法の提案 |
(一社)九州橋梁・構造工学研究会 |
崔 準逾鰀 |
兵庫県南部地震以降、九州の道路橋においても多くの耐震補強実施例が存在する。本研究では、産官学の協力の下、これまで九州で耐震補強が行われた道路橋を対象に、耐震補強工法の選定と工法の選定条件、設計基準や設計手法、また施工工法などにおいて、今後の耐震補強設計・工事に有効に活用できる具体的な知見を整理し、合理的補強手法を提示することを目指している。 |
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4 |
法面モニタリングによる土構造物メンテナンス技術の高度化と地盤情報データとの統合による広域災害抑制への活用技術に関する研究 |
(公社)地盤工学会九州支部 |
廣岡 明彦 |
本研究委員会では,法面のモニタリング技術等により収集されたリアルタイム情報を「個々の土構造物・斜面の維持管理」へ活用する手法の開発並びに,複数構造物のモニタリング情報と地盤情報データベースとの地域的統合による「広域災害抑制」への活用技術を提案することを最終目的としている.今年度の研究では,現在ある法面モニタリングや地盤情報データベースの最先端技術について研究委員会で調査検討等を加えたので,それについて報告する. |
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5 |
検知管を用いたコンクリートの圧送性評価手法の検討 |
福岡大学 |
橋本 紳一郎 |
本研究では,配管に加速度センサーを取り付けて行うコンクリートの簡易圧送性評価において,特殊な形状を持つ輸送管(検知管)を組み合わせることで,圧送性評価の精度向上ならびに適用範囲の拡大について検討した。その結果,特殊な形状を持つ輸送管(検知管)をポンプ近傍に配置することで,配管経路に依らず様々な配合のコンクリートの圧送性を評価することができることを示した。 |
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6 |
鉄筋腐食によるコンクリート表面ひび割れ発生予測モデルの開発に関する研究 |
九州大学 |
梶田 幸秀 |
本研究では,鉄筋腐食により発生するコンクリートのひび割れに対し,二種類の鉄筋腐食モデルを用い,コンクリート内部のひび割れ挙動について数値解析を実施した。本解析の結果,鉄筋腐食モデルの違いにより,コンクリート内部のひび割れの発生状況が異なることがわかった。また,鉄筋膨張量とコンクリート表面の最大主ひずみは二次関数で近似できることを明らかにした。 |
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