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テーマ |
所属 |
代表者 |
概要 |
1 |
インフラメンテナンス国民会議九州フォーラム令和3年度の活動報告 |
インフラメンテナンス 国民会議 九州フォーラム |
日野 伸一 |
現在、我が国のインフラは急速な老朽化が進み、維持管理費の増大、将来的な担い手不足等様々な問題が生じている。そこで、九州地方のインフラメンテナンスにおいて、民間企業の多様な技術に対し、地方自治体のニーズとのマッチングを行い、課題解決策を見出すことが本フォーラムの目的である。本年度は新型コロナウイルスの影響により活動の制約がある中、ピッチイベントの開催、実務経験豊富なベテラン技術者によるよろず相談「テックシニアーズ」が本格始動し、インフラメンテナンスに関する知名度・理解の向上を図った。 |
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2 |
地盤情報DBを活用する特殊性地盤材料の抽出・分析ツールの開発 |
地盤工学会 九州支部 |
村上 哲 |
建設分野におけるビッグデータの1つである地盤情報DB を高度に活用し、九州・沖縄地域の特殊性地盤材料(特殊岩土)を統一的かつ効率的に抽出し、各種特殊性地盤材料の分布や性状を明らかにするための手法とそのアルゴリズムによる処理プログラムを開発することが本研究の目的である。これにより得られた統一的分析結果を用いて、特殊性地盤材料の抽出・分析が可能となる。 |
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3 |
パラフィンを混和したコンクリートの耐凍害性に関する研究 |
福岡大学 |
丸田 浩 |
本研究では、パラフィンを添加したコンクリーの耐凍害性向上メカニズムの検討に加え、ソルトスケーリングに対する効果も併せて評価した。パラフィンエマルジョンを添加したコンクリートは、パラフィン粒子が20~200μm 程度の集合体となって存在し、凍結時の膨張圧力を低減している可能性が示唆された。また、パラフィンの添加によりソルトスケーリングを抑制する効果が認められた。 |
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4 |
再生石膏粉を用いて改良した路盤材及び改良土の膨張メカニズムとその対策に関する研究 |
福岡大学 |
藤川 拓朗 |
建築物等の解体工事に伴い発生する廃石膏ボードは、中間処理を経て再生石膏粉としてリサイクルが進められている。しかしながら、路盤材や盛土材等として利用した際の膨張特性について不明な点が多く、地盤材料としての有効利用はあまり進んでいない。そこで本研究では、再生石膏粉を用いた地盤材料の膨張特性について検討を行い、膨張メカニズムの解明と対策について検討を行った。 |
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5 |
振動特性に着目した橋梁損傷検出のための振動特性推定手法の高精度化 |
福岡大学 |
下妻 達也 |
近年、橋梁の動的応答データからSSI 等の手法により振動特性を推定し、その変化から橋梁の損傷検出を試みる研究が報告されている。損傷による振動特性の変化は小さいと考えられるため、本研究はSSI 等に入力する応答データに3 つの処理を施し、振動数の推定精度の向上を図った。結果、低次の振動数推定精度は大きな向上が見られ、高次の振動数も推定精度の改善が確認できた。 |
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6 |
生物付着特性に着目した環境型ジオポリマーコンクリートの性能評価 |
九州工業大学 |
合田 寛基 |
未燃カーボン量の異なるフライアッシュを活性フィラーとしたジオポリマーおよび比較用のセメントコンクリートを対象に、基礎物性として硬化体内の空隙量および内在物質の拡散特性を評価するとともに、海洋生物の付着特性に着目した曝露試験を実施し、鋼材の腐食状況と併せて、海洋生物の付着抵抗性について実験検討した。 |
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7 |
衛星データと現地調査を併用した九州圏域における斜面災害危険箇所の検証 |
西日本工業大学 |
山本健太郎 |
本研究では、2020 年7 月での集中豪雨が原因で発生した福岡県田川郡川崎町民運動公園道路災害(地すべり)を現地調査した。次に、衛星データである(ALOS−2 データ)を利用した2 時期の差分干渉SAR 解析を実施し、その地盤変動解析の結果について報告する。 |
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8 |
打音検査の自動化と検査精度向上を目的とした回転式打撃装置の開発 |
有明工業高等 専門学校 |
岩本 達也 |
社会インフラの老朽化に対してメンテナンスサイクルの構築が急速に進められており、目視や打音検査による点検は事故の未然防止において重要な位置づけである。本研究はトンネルや橋梁などの打音検査の自動点検を目的として、多様な形状・凹凸に対して安定した打撃が可能な回転式打撃装置を開発し、その有効性について検証した。 |
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