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建設技術研究開発助成

研究成果

令和6年度建設技術研究開発助成採択案件

 

NO テーマ 所属 代表者 概要
1 高減衰積層ゴム支承の履歴特性に着目した免震橋梁の耐震性評価に関する研究 九州大学 朴 敬勲 本研究では、動的載荷実験を通じて高減衰積層ゴム支承(HDR)の実挙動を実験的に調査し、HDRの非線形性を考慮した新たな設計モデルを提案した。提案した履歴モデルはHDRの挙動を再現可能であり、正負方向の応答を独立に表現することができる。さらに、提案モデルを用いて実際の橋脚を対象とした地震応答解析を実施してモデルの妥当性を検証した。その結果、HDRの非線形性を考慮した高精度な耐震応答解析が可能であることが確認された。 PDF
2 海水と石膏を活用し早期強度発現性を向上した高炉 C 種コンクリートの開発 九州大学 XU JIALE セメント分野では、セメントを高炉スラグ微粉末(BFS)に置換することでセメント由来のCO2を削減できる。CO2削減の観点から、高炉C種セメントの普及が望まれている。しかし、BFS を大量に使用すると初期強度の低いが課題となる。そのため、本研究は海水を初期強度の増進方法として、海水、石膏添加量およびセメントの種類が初期強度および鉄筋腐食性状に与える影響を検討した。 PDF
3 腐食鋼部材と炭素繊維シートの接着界面劣化機構に基づく素地調整法の開発 九州大学 楊 沐野 鋼構造物の重度腐食部では、CFRP接着による補強が行われるが、素地調整が不十分だと塩類やさびが残留し、接着強度低下や早期剝離が懸念される。本研究では、電動工具の除せい効果を向上させるため、化学洗浄と電動工具研削を組み合わせた新しい Hybrid-Acid pickling de rusting method(略称:HA工法)を開発した。また、腐食鋼板に対する素地調整後の除せい効果やCFRPとの接着強度を検討した。 PDF
4 現地試験による小型インフィルトロメータを活かした斜面地盤における不飽和浸透特性の予測法の提案 九州大学 アロウイシー・アデル 本研究では、MDI を用いて飽和透水係数の予測精度を向上することと新たな細粒分が少ない土質の水分特性曲線の予測手法を確立した。R.E.方法でサクションは 2cm以上にする条件で Zhang法より R.E.法の方が精度が良いことを確認できた。また、MDIを用いて3点測定による新たな水分特性曲線の予測手法を確立した。豊浦砂を使った、連続加圧方式で得られた結果との比較によって精度が確認した。 PDF
5 高炉水砕スラグの使用が遅延エトリンガイト生成(DEF)の発現に及ぼす影響とそのメカニズムに関する研究 福岡大学 橋本 涼太 遅延エトリンガイト生成(DEF)に伴う膨張劣化に対し、高炉スラグ細骨材(BFS)および BFSと高炉スラグ微粉末(GGBS)の併用の効果を検討した。DEF 促進条件下において、BFS モルタルおよび BFS と GGBS の併用モルタルは膨張が抑制され,曲げおよび圧縮強度は材齢 91 日でも十分に維持された。SEM 観察より、BFS や GGBS はエトリンガイトの生成を妨げることが示唆された。 PDF
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