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テーマ |
所属 |
代表者 |
概要 |
1 |
インフラメンテナンス国民会議九州フォーラム令和4年度の活動報告 |
インフラメンテナンス 国民会議 九州フォーラム |
日野 伸一 |
現在、我が国のインフラは急速な老朽化が進み、維持管理費の増大、将来的な担い手不足等様々な問題が生じている。そこで、九州地方のインフラメンテナンスにおいて、民間企業の多様な技術に対し、地方自治体のニーズとのマッチングを行い、課題解決策を見出すことが本フォーラムの目的である。本年度は新型コロナウイルスの影響により活動の制約がある中、ピッチイベントの開催や、昨年度に引き続き実務経験豊富なベテラン技術者によるよろず相談「テックシニアーズ」を実施した。さらに令和4年4月28日に「インフラメンテナンス市区町村長会議」が設立したことを受けて、同九州・沖縄ブロック第1回会議(ブロック幹事大西熊本市長)」が開催されており、開催にあたっては、企画の段階から実施まで、九州フォーラム企画運営会議が全面的に支援するとともに、開催の期日・会場ともに本フォーラム第7回ピッチベントと同時開催を行った。 |
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2 |
パイピングと越水による複合要因型堤防決壊プロセスの遠心載荷実験による解明 |
九州工業大学 |
川尻 峻三 |
本研究では、河川水位上昇時の堤防決壊プロセスを解明するため、河川水位上昇中に発生する堤内地盤でのパイピングと、その後の越水を再現した模型実験を行った。その結果、河川水位上昇中にパイピングが発生した場合には堤内地盤での間隙水圧が上昇していることが確認でき、その後の越水において堤体断面が早期に消失することがわかった。 |
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3 |
高耐候性クリア樹脂を被覆したRC部材の剥落防止効果及び耐衝撃補強効果の基礎検討 |
九州大学 |
玉井 宏樹 |
“維持管理性”は新設・既設に関わらず構造物にとって重要な性能の一つと言える。従来の表面被覆工法や繊維補強工法は着色系の補修剤や補強材の適用により、施工後の既設部の点検が困難となり、維持管理性能が低下する恐れがあった。本研究では、この問題点を解決するために、耐候性の弱点を解決した透明なウレア樹脂の適用を試み、塗膜厚と透明度を把握した上で衝撃実験を実施し、RC梁部材へ適用した際の耐衝撃補強や剥落防止効果を検討する。 |
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4 |
炭素繊維補強した腐食部材の接合特性とその界面劣化機構に関する研究 |
九州大学 |
楊 沐野 |
近年、炭素繊維補強した鋼部材の接着界面における早期劣化が報告されている。しかし、その劣化機構に関する研究は国内外でまだ行われておらず、効果的な対策が提案されていない。本研究では、炭素繊維シートを含浸させて補強した鋼部材の接着界面の力学性能に及ぼす鋼素地の表面特性の影響を解明した上で、大気環境因子(水分、高温など)が接合部の劣化機構に及ぼす影響を学際的視点で評価した。 |
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5 |
既設コンクリート部の改質機能を有する断面修復材の開発と性能評価 |
ナノステック 株式会社 |
松島 政博 |
従来の断面修復材の品質改良を測る為、研究開発に着手しており、結晶性層状珪曹を予め修復材に含有させることで既設コンクリートの品質改善が図られることが分かってきた。 ただし、現段階では多くの改良余地が残されていることから、これらを解決したうえで上述機能を確実に付与できる新たな断面修復材を開発し、その性能について評価を行う。 |
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